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1981年11月に見た映画「連合艦隊」

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ファーストシーン。どこかのひなびた漁村の俯瞰撮影。
ある漁師の息子に海軍兵学校合格の通知が届く。
かって水兵だった父は喜ぶが、同時に父にも再召集令状が届く・・・。
日本海軍の栄光と、観客はすでに知っているその後の破滅への道のり
を暗示してよい滑り出しだった。
 しかし、その後のステレオタイプの描写はいただけません。
真珠湾・ミッドウェイ・ソロモン・マリアナ・レイテと勝利から転落の道を歩む帝國海軍。
着艦の仕方を教わらないで飛び立つ少年飛行兵を導きながら
自らも被弾して敵空母に突入するベテラン将校。
レイテ島の「栗田ターン」の描写の平板さ。
一方、内地では海軍の軍服姿も凛々しい青年将校が
和服の美人とデートという「松竹大船調」。
(このシーンは筑紫哲也もあきれた様子で言及していた。)
ラスト、爆沈する父の乗る「大和」を見ながら、
特攻隊を率いる息子が、「お父さん。僕の方が約束とおり長生きしましたよ。」
と言ったところに谷村新司の主題歌「群青」がかぶさるというワンパターン。
蓮實先生と違いこちらは自腹なので、席は立たなかったが
ダイがっかりの一編ではあった。
まあ、あれだけの長尺を映像的は破綻させずに撮り上げたのは
松林宗恵サスガです。
(1981年11月15日 江古田文化)

慟哭の秋雨に消え行く大海軍


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