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こんな映画をみた「ある映画監督の生涯」(画像差し替え)

さて、以前触れましたようにレンタル店から、DVDを借りました。
伝記物の醍醐味はその人物のいいところも悪いところも
きっちりと描き、その人物のすべてを提示することにより
読者・視聴者に判断をゆだねることです。

いいとこばかり書いた本、いいことしか言わない人を選定しての
インタビューにコロッと参って酔いしれる人たちは、
おそらく普段良質の読書体験・映像体験に触れていない人たちでしょう。

過去記事でも触れましたように、撮影当時80歳を過ぎていた
溝口の先輩カメラマン。田中絹代・入江たか子・大映の永田社長
など、取材後亡くなられた方々が新藤氏の歯に衣を着せない
質問に次々と答えています。
あと数年製作が遅れていたら、これらの貴重な証言は得られなかったでしょう。

先輩カメラマンが「あいつは先輩には義理立てをするいい奴だった。」
といった言葉を、溝口に散々いじめられた新藤氏や伊田義賢氏
(もちろんインタビューを受けている)はどういう思いで聴いたのでしょうか。

田中絹代に「溝口への恋愛感情はあったのか。溝口はあなたに
惚れていた。傍証はたくさんある。」と問う場面では、
田中はそのときだけ少女そのままの微笑・瞳を見せながら、
上手に質問をかわす所は、「さすが大女優」と思わせます。

「ある映画監督」を片手に見ました。
大方は一致していますが、映像では時間的にカットせざるを得ないところ、
入江への「猫暴言事件」などは、やはり映像として世に出すのは
憚れたようで、入江本人の口からの映像は採用されていません。

新藤氏が長命のため、DVD版では、新藤氏と映画評論家を
交えた話がサブ音声で収録されました。
これも面白い、かって映画館で見た人は、これを見るためだけでも
レンタル店に行きましょう。

「田中絹代のインタビューがうまくいかなければ、
この映画はやめるつもりだった。」といった製作話や
「ベネチアで溝口と田中はデキたのか。」といった微妙な話に
インタビューを受けた人たちが故人となった
今だからこそ初めて明かされるエピソード・評価が語られています。

「新涼に仕事を」が絶筆鴨川流る

ある映画監督の生涯 [DVD]ある映画監督の生涯 [DVD]
(2001/09/10)
入江たか子田中絹代

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