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急行八甲田号の思い出2(再設定)

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やがて古いスピーカーから
「これから青函連絡船の連絡券を渡しに車掌が巡回します。
ご乗船の方は、車掌が来たら手を挙げてください。」という声が流れた。


しばらくして進行方向の扉が開き、暗い車内に車掌の姿が現れた。
若い手、年配の女性の手・・・。何人かの手がいすを越えて見える。
隣のボックスの高校教師たちも勿論手を挙げた。

すでに那須高原に入ったのか、外は漆黒の闇である。

黒磯に到着。ここで機関車は青と白で塗られた直流用機関車から
マスターには見慣れた真っ赤な交流用機関車に付け換わる。

わざわざ氷点下の寒さの中見物に出かける。
マスターだけかと思ったら、他にも若者が数名すでに
ホームに出て、寒さに震えながら観ているのには驚いた。

まず、直流用機関車が切り離され、尾燈を残して闇の中へ消えていく。
しばしの暗闇のあと、旗を振った係員を脇にぶら下げて
赤い機関車の灯りが見え、列車に静かに連結する。

作業終了後、汽笛一声。列車は黒き世界を滑り始める。

隣のボックスからは飽きずに、教え子たちの身を案じる話し声が
静かに流れてくる。あの教師や教え子たちの高校は
今頃雪と氷に閉ざされているのだろうか。

日付が変わってまもなく、旅客の殆どいない仙台駅に到着。
マスターと入れ替わりに若い女性が一人乗車してきた。
ホームに降りて、5時間を共に過ごした客車を見ると
ちょうどマスターの座っていた席に、
その女性はかしこまって座っていた。
こんな夜中にどこまで行くのだろう。
青森?、それとも北の島なのだろうか。

今でもあの教師たち(一人は野坂昭如に似ていた)
と「八甲田号」を時々思い出す。

夜汽車降ゆ肌を震わす夜半の駅



AUTHOR: sohya
DATE: 03/03/2008 13:28:47
■マスターさま。
「2000円マスター」さまとあって、支払いはいつも「2000円」札
なのですね。こだわりがすごいと思います。
最近お書きの「八甲田号」ですが、東北本線(?)にも直流、交流の
切り替えの個所があったのですか。
私は関西人なので、関東のことは全く無知です。
関西にもビワコの北で、北陸本線で、そんな個所があったようですが、
つい最近に直流に統一されたようです。
この頃は「記憶」の風化も早くて、すぐにボウとした霞のかなたに
行っちゃいます。悲しいことです。
では、また。


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